ラグマン作ってみました
公開日:2011年6月16日
投稿者:間下 大樹志
こんにちは!食文化班の福井と間下です。
先日、ウズベキスタンの伝統料理・ラグマンを作ってみたのでその報告をしたいと思います。
まずは「ラグマン」とは何か説明しましょう。
ラグマンとは、ウズベキスタンをはじめとする中央アジア地域、および中国のウイグル自治区などで
日常的に食べられている麺料理で
イメージとしては、トマトとラム肉のスープを使った讃岐うどんという感じです。
また、ラグマンという名前からもわかるように、ラーメンのルーツとなった料理であるとも言われています。
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今回、大鬼からこの写真を託された。
大鬼とは、ゼミを統括する岡田先生のことである。
ウズベキスタンで大鬼が食べたこれを日本で再現してみよというのが今回の指令。
我々は戦慄した。
「こんなものが作れるのか?」
しかし我々は作らねばならなかった。大鬼の指令には逆らうことは許されない。
我々は足早にオオゼキ下北沢店に向かった。
今回用意したのはこちらの材料である。
秘伝のスパイスは大鬼がウズベキスタンより持ち帰った本格派であり
さらに本場のナンのおまけつきだ。その点実に気前が良い。
(なお、秘伝のスパイスはクミンシードであることが後で判明した。)
見たこともない材料達を前にして、
これでお料理系男子への仲間入りだ。我々は希望に胸を躍らせていた。
おもむろに包丁をとり、
タマネギ、青唐辛子、にんにく、ピーマン、パプリカ、ズッキーニといった野菜を切り始めた。
そして炒めた。
今回、フライパンの容量の関係でにんにく青唐辛子、たまねぎ、パプリカ、羊肉は別々に炒めることとなった。
まずにんにく青唐辛子で油(今回はサラダ油を使用した)に香り付けをした後
たまねぎをきつね色になるまで炒める。
そこにパプリカとピーマンを入れ
さらにその後羊肉をいためた(羊肉はブロックのものがよかったが、今回は手に入らなかったのでスライスのものを使用した)
このとき同時に、鍋には1500ccの水とローリエ、コンソメを入れ煮立たせる。
時計を見れば、すでに夜の1時過ぎ。
立ち上るローリエの良いにおいに「中央アジアの香りがするッ!」と狂喜乱舞していた。これが巷で言う深夜テンションである。
そしてついに、スープと野菜が邂逅するときが来た。
ぐつぐつと煮込まれていく野菜たちに我々は夏に向かうウズベキスタンへの思いを重ねていた。
鍋からは湯気とともに、美味しそうなにおいが立ち上る。食欲へきつい一撃を加える。
我々は今か今かと煮込み終わるのを心待ちにしていた。
そして、キッチンタイマーがついにその時を告げた。
さあ、盛りつけである。
人は顔が9割と言われるが、盛りつけも同じである。失敗は許されない。
別にゆでておいた讃岐うどんにできあがった具とスープを盛りつける。
細心の注意を払い、具をOn The UDONした。
さあ、みたまえこの類似性を。
我々は大鬼の指令を見事遂行することができた。
遂行された任務ほど語るに足らないものはない。
とは言うものの、食べた感想も記しておきたい。
まず、少々水を入れすぎたため少し味が薄くなってしまった。
さらに、青唐辛子を入れすぎたせいで少々味が辛くなってしまった。
やはり、きちんと各々の材料の分量は守らなければならない。
報告はここまでで終わりとしよう。
反省は色々とあった。
だが、我々は確かにこの料理の中にウズベキスタンの空気を感じることができた。
また一歩ウズベキスタンに近づいたのだ。
我々は作り続ける。遙かなるウズベキスタンを目指して。
※次回はプロフに挑戦します。
(文、写真:文科二類二年 福井・理科二類二年 間下)