ブハラの見どころ
公開日:2011年8月14日
投稿者:uzstudent2011s
ブハラは、ウズベキスタンの都市で、首都タシケントの南西約450kmに位置する。ユネスコの世界遺産に登録されているブハラは、かつてシルクロードの交通の要所として栄え、現在に至るまでイスラーム教の中心的役割を果たしてきた。中世のイスラーム哲学者・医学者であるイブン・シーナーはブハラ出身であり、この地で法典を著したことは有名である。
ブハラの主な見どころの例を挙げる。
◆カラーン・ミナレット
カラーン・ミナレットとはタジク語で「大きな光の塔」という意味で、高さが約46mありブハラで一番高い。1127年にカラハーン朝のアルスラン・ハーンによって建てられた、ブハラのシンボル的な建築物である。
◆カラーン・モスク
カラーン・ミナレットとつながっているモスク。現存している建物は1500年頃建てられたものである。広さは約1haもあり、1万人の信者が礼拝できた非常に大きなモスクである。正面入口は色タイルで装飾され、中央には青いドームがそびえている。
◆イスマイール・サーマーニ廟
サーマーン朝のイスマイール・サーマーニによって9世紀終わり頃に建てられた、中央アジア最古のイスラーム建築。特徴として、壁面のレンガが日差しの加減によりその凹凸の明暗が変わることで、色が変わって見えることがあり、レンガを積み上げただけでこれほど様々な幾何学的模様を付けている意匠には注目すべきである。サイズは9m四方、壁の厚さが1.8m、日干しレンガを積み上げた構造である。
◆チョル・ミナル
チョル・ミナルとは「4本のミナレット」の意。1807年にトルクメニスタン人の大富豪により建てられた。建物を囲う4本のミナレットと青タイルで美しく装飾された上部のドームが印象的である。
ひとまずここで筆を置き、次回はタシケントの見どころをまとめてから、これまでの調査のまとめとしてウズベキスタンの観光業の現状と課題について述べたいと思う。
(文責:文科2類2年 榊原)