6月30日・内見してきました!2
公開日:2011/07/01
投稿者:sakaguchi
この記事では、1階以上の教室設備をご紹介します。
こちらがスタジオ教室(中)です。壁一面がホワイトボードになっているのです!
これは別のスタジオ教室です。扉の周りまで、ホワイトボードがはられています。
天井には地下水を利用した放射冷暖房のためのパネル、LED照明、湿度計・照度計といった省エネルギーを実現するためのさまざまなセンサーが並んでいます。
窓には太陽光を適切な量だけ取り入れるように採光を制御するルーバー(小さな穴の空いた板)が設置されています。夏と冬ではルーバーの回転向きが逆になるそうです。建物に入れるようになったらチェックしてみて下さいね。
ルーバーを間近で見たところです。穴の空いた板を少し距離を置いて貼り合わせることで、角度によって効果的に採光を調節できるようになっているんですね。
すき間からはM.M.ホールの上の屋上緑化が見えます。
窓ガラスに取り付けられた温度センサーです。窓は断熱効果を高めるために二重、三重になっているため、外気側と室内側では温度が大きく異なります。そのため、温度センサーは外側と内側の両方に設置されています。
スタジオ教室(中)の外、廊下側はミニ倉庫になっていて機材を収納することができるのですが、その周りの壁は樹脂のボードが金属の枠で覆われたパネルになっていて、磁石や画鋲で掲示物をはることができるようになっています。
スタジオ教室(大)です。こちらも壁の一面がホワイトボードになっています。ホワイトボードの向きがスタジオ教室(中)とは逆ですね。
スタジオ教室(大)の廊下側の壁面です。廊下側に倉庫がないので、ガラス張りの面が広くなっています。
スタジオ教室(中)も、出入り口は同じようにガラス張りになっており、中の授業の様子を廊下から見て取ることができます。
こちらは太陽光パネルです。廊下の窓から見える位置のためか、平置きになっていますね。
こちらはエントランスの上階に位置するラウンジから望んだシンボル・ツリーのクスノキです。
なかなか迫力があります。
オープンスタジアムを2階のキャットウォークから見たところです。
身体運動の解析などに使われる部屋であり、壁面が鏡になっています。
一階に降りてみました。鏡には取っ手が付いていて開くようになっており、後ろはもの入れになっています。
オープンスタジアムの天井部分です。
カメラなどの機材がつり下げられるように、すのこ状になっています。
エントランスホールの側面のガラス壁です。換気のための細長い窓がつけられています。
エントランスホールの天井と側面です。
明かりは間接照明になっていて、壁面はマグネット・画鋲で掲示のできるパネルになっています。
いかがでしたでしょうか。
什器(机、椅子など)が入った状態をお伝えできるのは9月中旬以降となる見込みです。楽しみにお待ち下さい!
(文と写真: 教養教育高度化機構 チーム形成部門 坂口菊恵)
6月30日・内見してきました!
公開日:2011/06/30
投稿者:sakaguchi
私が理想の教育棟の内部に入るのは、昨年の12月末以来です。
内装ができてきてからははじめてです。現在は電気系統の配線ができてきたところで、機材もまだ設置されていないものが多いですが、内部の様子を一足先にご覧下さい!
これは地下1階、オープンスペースアリーナ横の前の広間(ホワイエ)です。
カフェテリアに導くように照明が配置されているんですね。
奥にはカフェテリアの厨房が見えています。
たくさん集まると、こんな感じです。一つ一つは、小さいんですね。
こちらがオープンスペースアリーナに設定されている照明オブジェ「輝迸(きほう)」です。
外の景色とマッチしていてきれいですね。
これがレクチャーホールの中です。収容人数は18号館ホールより少し少なめ(固定席215席+スタッキングチェアー)で、室内が明るくても液晶プロジェクターの画像がくっきり見えるジェットブラックスクリーンを設置しています。
スピーカーはまだ付いていないようです。
床の金属の円盤の中にはコンセントが収納されていて、電源を取ることができます。
スクリーンが上がっていれば、レクチャーホールから地下広場を見渡すことができます。
戸を開けて外に出ることができるんですね。
地下1階ホワイエに設置されているエコ見える化ディスプレイです。ほんの少しですが、左右に動かすことができます。
理想の教育棟のコンセプトの一つである「ZEB (Zero Energy Building)」にもとづき、建物の消費・発電電力や節電状況のデータが表示される予定です。
オープンスペースアリーナにも2面ディスプレイがあります。
DVDを映したり・・・
ウェブサイトを表示したり。
あらかじめ特定の機器を備え付けてあるのではなく、使用者が持って来た機器をなんでもつなげるように配慮されています。
こちらはM.M.ホールを下から見上げたところです。横にシンボル・ツリーのクスノキが見えます。
全体的にはこんな感じです。外の景色がきれいですね。
ただこのホールはガラス張りなだけに、空調無しでは少々蒸し暑かったです。
次に続きます!
(文と写真: 教養教育高度化機構 チーム形成部門 坂口菊恵)
ホール試験点灯
公開日:2011/05/21
投稿者:naokitone
5月20日の19時ごろから、ホールの照明が試験点灯されました。
今までに見たことのないような形の照明に、どのようになるのか施工の段階から気になっていました。
ここから点灯の様子をお伝えします。
全面ガラス張りのホール。美しい照明が目を引きます。
天井から吊るされた円形の照明に、側面から上方を照らすカラフルな照明が調和し、芸術的な趣を呈しています。
夕暮れのキャンパスで刻々と色の変化する様子に、多くの学生が足を留めて見上げていました。
なお、「理想の教育棟」では、全館で省エネルギーの LED 照明が採用されています。
照明を含めた ZEB 技術については、本サイトのこちらをご参照下さい。
また、照明をデザインされた石井さんの特別インタビューも公開されています。ご一読をお勧めいたします。
最後に、照明の変化する様子を動画で撮影しましたのでご覧下さい。
(音が出ます)
(写真・文 刀根直樹)
建物工事完成間近
公開日:2011/05/15
投稿者:hayashi
5月に入り、理想の教育棟の建物の工事が完成間近です。先週は工事用のフェンスが取り除かれて、日曜日には舗装工事が行われほぼ建物の外観は完成する予定です。その後は、電気設備などの内装工事が行われる予定です。
「理想の教育棟」という名前に注目されがちな建物ですが、その建築計画には東京大学駒場地区キャンパス計画に基づいて工事が実施されています。
■駒場地区キャンパス計画要綱によれば、駒場Ⅰキャンパス整備には4つの目標があります。
1.最先端の教育研究施設の整備
教育・研究の高度化に対応した最先端の施設・設備を擁する最適の大学キャンパスを実現する。
2.「開かれた大学」の理念の具体化
都市の一部としての大学の存在意義を認識し渋谷の文化ゾーンに隣接するという駒場Ⅰキャンパスの特性を活かして、学生・教職員の福利厚生を図りつつ、一般社会の文化的関心に大学として適切に応えるため、必要な整備を行う。
3.恵まれた自然環境の活用
武蔵野の面影を残す林、清涼な湧き水など恵まれた自然環境を最大限活用するとともに、この自然環境を基にして外部空間の骨格の整備を図る。
4.合理的更新システムの確立
アカデミック・プランの将来の発展に伴い必要となる施設計画の実現を可能とする建築面積の余裕を確保するとともに、教育研究活動を支障なく継続しつつ、必要に応じて絶えず施設の更新を可能とするシステムを確立する。
これらの目標がどのように実現されていくのか、大学に所属する人々が考えることが大切だと思います。
東京大学「キャンパス計画要綱」の施行について(平成22年10月1日)
http://www.u-tokyo.ac.jp/fac03/b07_02_j.html
(文と写真:林一雅)
新年度を迎えて
公開日:2011/04/24
投稿者:naokitone
建設状況ブログの更新間隔が開いてしまったことをお詫び申し上げます。
平成23年度を迎え、駒場キャンパスにも多くの新入学生が通い始めました。サークル勧誘の声も賑やか、キャンパスは4月らしい雰囲気に包まれています。
「理想の教育棟」の工事は進み、建物自体の完成も近づいてきました。今年度の冬学期から授業に使用される予定とのことです。(※多くの大学でいう「前期(4月~)」「後期(10月~)」を本学では「夏学期」「冬学期」と呼んでいます。)
写真を撮影していると、友達と談笑しながら「理想の教育棟」を見上げる学生の姿を時おり見かけます。授業で使う日が楽しみになってきます。
(写真・文は総合文化研究科・修士課程の刀根直樹が担当しました。1月中旬ころから写真撮影係として関わらせていただいております。写真は「理想の教育棟」Webサイトのギャラリーページでご覧になれます。)