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東京大学大学院総合文化研究科・教養学部附属
教養教育高度化機構初年次教育部門

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初年次ゼミナール

背景

初年次ゼミナールは、「学部教育の総合的改革に係るアクションリスト」で掲げられている、『「教え授ける」(ティーチング)から「自ら学ばせる」(ラーニング)への転換』を目指した取り組みの一環として設計された少人数チュートリアル授業であり、学生に基礎となる学術的スキルを早期に習得させるとともに、学士課程全体を通して能動的な学習への動機づけを図ることを目的としています。具体的には、1クラス20名程度の規模で、教員と学生がお互いに顔の見え合う、よりきめ細かな指導によるチュートリアル方式の授業を通して、受動的な知識を授かる形での学びの意識を変革して、自発的に学習する姿勢の涵養を目指します。

初年次ゼミナールは、文系理系ともにすべての学生が受講しなければいけない、基礎科目必修2単位の授業で、第1セメスター(第1・第2ターム連続)に開講されます。文系理系の多様な分野の教員が1週間の曜限のなかで、多様な分野の課題に即した授業を展開します。学生がどの授業を受講するかは選択制で、各担当教員が専門性を活かした授業内容をシラバスに詳しく記し、学生はその情報にもとづいて、クラスごとに指定された曜限に開講される授業の中から、履修したい授業を複数登録します。

以上のような、初年次ゼミナールの目的とクラス編成の方法は文系理系ともに共通ですが、授業内容や実施体制の点で次のような違いがあります。

初年次ゼミナール文科

すでに20年近い歴史をもつ現行の基礎演習の内容を発展的に組み替え、必須事項として、①アカデミック・スキル(人文・社会科学における研究技法や研究倫理)の教授、②図書館ツアーと検索実習、③アカデミック体験(教員の専門性を活かした人文・社会科学の学問への導入)、④小論文(初年次論文)執筆の4点を授業の核とします。実施体制は基本的に基礎演習の体制を継承しますが、クラス数が増大することに対応して、担当教員を拡充します。

初年次ゼミナール理科

いままでに前例のない授業であり、教養学部の理系教員だけで担当することは不可能なため、全学の理系学部・研究科、研究所に、授業担当教員の派遣という協力を要請しています。すべての授業が備えるべき必須事項としては、①サイエンティフック・スキル(自然科学における基礎的な研究技法)の教授、②アカデミック体験(教員の専門性を活かした自然科学の学問への導入)、③グループによる協同学習、④プレゼンテーションやレポート・論文による発表の4点が挙げられます。

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この授業の学習成果は、その後の英語ll での論文作成を行なう授業であるALESA (Active Learning of English for Students of the Arts)やALESS (Active Learning of English for Science Students) 、第3ターム以降に習熟度別授業として開講される展開科目(「人文科学ゼミナール」、「社会科学ゼミナール」、「自然科学ゼミナール」)、理系における基礎実験、海外留学など、そしてさらに後期課程における専門的な学びへと継承され、以後の学生生活の基礎として位置づけられます。

部門の取り組み

このような新しい授業について統一性をもって運営していくにあたり、私たちは授業担当教員と授業をサポートする学生ティーチングアシスタント (TA) の授業配置、Faculty developmentとTAトレーニングの実施、授業ガイドラインの作成、授業用の共通教材の作成、授業と授業時間外学習活動の学生サポートを行っていきます。また、私たちの活動成果について社会へと発信していく予定です。


Early Exposure Lab.(EELab)

Early Exposureのための取り組み

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本取り組みは、体験型リーダー養成部門からの継続です。主題科目として開講することがあります。

背景

東京大学の教育において教養学部、とりわけ教養学部前期課程(1・2年生)の位置の重さは大きな特色となっています。学生は専門教育を受ける前に2年間幅広い分野の学問にふれる機会を与えられます。このシステムをLate specialization(遅めの専門教育)と呼んでいます。

しかしながら、自分の専門分野を決める野を遅くするからといって、学問の最先端の状況を知らずに専門分野を選ぶのは難しいでしょう。Late specializationをより有効に機能させるためには、学生を早い時期から学部後期課程(3・4年生の専門課程)や大学院での研究に触れさせることが不可欠であると考えられます。このEarly exposure(早期体験)はLate specializationと対になる理念として、積極的な推進を目指すことが東京大学の行動シナリオ「FOREST 2015」にも明記されています。

方法

前期課程教育と専門教育の橋渡しとしての役割が強い開講科目に全学自由研究ゼミナールと全学体験ゼミナールがあります。これらの科目は学生に幅広い教養を学ぶ機会を提供すると同時に専門的な内容も体験させることができます。チーム形成部門では特に、「チーム」を意識できるようなゼミを「ラボ」として開講し、その中で学生が協力して作業する、学べるような場を提供します。

後期各学部の教員、外部の講師に積極的に出講してもらうために、チーム形成部門ではこうした試みをサポートすることにより、前期課程の学生により多くEarky exposureの機会を与えます。

概要

EELabとして登録された授業に関しては、チーム形成部門が人的、物理的、および教務上のサポートを行います。具体的には、通常の授業時間が終わった後に学生たちが作業や議論を継続することが必要であれば、教室やプロジェクトルームの手配をします。また、作業・議論中に適切なアドバイスができる大学院生や後期学部生をTAとしてチーム形成部門で雇用し、授業担当教員のサポートを行わせます。

ただしすべての全学ゼミが対象ではありません。対象は、専門的な知識を多少なりとも学んだ上でそれを利用して、作品の社会的文脈を踏まえたうえで学生たちがグループで「何かを作る/造る」授業とします。

登録手続き

EELabの枠で授業を出講する場合は出講情報登録の少なくとも2か月前(冬学期開講の場合は4月初旬、夏学期開講の場合は前年10月初旬)にチーム形成部門と協議し、授業内容およびサポート体制に関して打ち合わせをします。了解のうえ、その授業がEELab登録授業である旨をシラバスに明記します。時間・人的・資金的リソースの限界によっては、内容的には十分対象になる授業であっても登録できない場合もありえます。