建物工事完成間近
公開日:2011/05/15
投稿者:hayashi
5月に入り、理想の教育棟の建物の工事が完成間近です。先週は工事用のフェンスが取り除かれて、日曜日には舗装工事が行われほぼ建物の外観は完成する予定です。その後は、電気設備などの内装工事が行われる予定です。
「理想の教育棟」という名前に注目されがちな建物ですが、その建築計画には東京大学駒場地区キャンパス計画に基づいて工事が実施されています。
■駒場地区キャンパス計画要綱によれば、駒場Ⅰキャンパス整備には4つの目標があります。
1.最先端の教育研究施設の整備
教育・研究の高度化に対応した最先端の施設・設備を擁する最適の大学キャンパスを実現する。
2.「開かれた大学」の理念の具体化
都市の一部としての大学の存在意義を認識し渋谷の文化ゾーンに隣接するという駒場Ⅰキャンパスの特性を活かして、学生・教職員の福利厚生を図りつつ、一般社会の文化的関心に大学として適切に応えるため、必要な整備を行う。
3.恵まれた自然環境の活用
武蔵野の面影を残す林、清涼な湧き水など恵まれた自然環境を最大限活用するとともに、この自然環境を基にして外部空間の骨格の整備を図る。
4.合理的更新システムの確立
アカデミック・プランの将来の発展に伴い必要となる施設計画の実現を可能とする建築面積の余裕を確保するとともに、教育研究活動を支障なく継続しつつ、必要に応じて絶えず施設の更新を可能とするシステムを確立する。
これらの目標がどのように実現されていくのか、大学に所属する人々が考えることが大切だと思います。
東京大学「キャンパス計画要綱」の施行について(平成22年10月1日)
http://www.u-tokyo.ac.jp/fac03/b07_02_j.html
(文と写真:林一雅)
新年度を迎えて
公開日:2011/04/24
投稿者:naokitone
建設状況ブログの更新間隔が開いてしまったことをお詫び申し上げます。
平成23年度を迎え、駒場キャンパスにも多くの新入学生が通い始めました。サークル勧誘の声も賑やか、キャンパスは4月らしい雰囲気に包まれています。
「理想の教育棟」の工事は進み、建物自体の完成も近づいてきました。今年度の冬学期から授業に使用される予定とのことです。(※多くの大学でいう「前期(4月~)」「後期(10月~)」を本学では「夏学期」「冬学期」と呼んでいます。)
写真を撮影していると、友達と談笑しながら「理想の教育棟」を見上げる学生の姿を時おり見かけます。授業で使う日が楽しみになってきます。
(写真・文は総合文化研究科・修士課程の刀根直樹が担当しました。1月中旬ころから写真撮影係として関わらせていただいております。写真は「理想の教育棟」Webサイトのギャラリーページでご覧になれます。)
11月19日・駒場というところ
公開日:2010/11/19
投稿者:Yasutaka Eida
駒場キャンパスの銀杏並木も色づいてきました。年に一度の駒場キャンパスの一大イベント「駒場祭」も2日後に控えています。
駒場祭で自分が受け持つ企画がある学生も多いのでしょう。キャンパスの空気も心なしかそわそわしています。
今日は、理想の教育棟が建つ東京大学駒場キャンパスを少しだけ紹介します!
駒場キャンパスは、東京大学に入学した1,2年生全員、そして教養学部と理学部数学科に進学した3,4年生と大学院生が通っています。
留学生の数も多く、キャンパスのあちらこちらで英語や中国語、韓国語など、いろんな言語が飛び交っているのに出くわします。
そんな駒場のメインストリートは、生協があるコミュニケーションプラザから東西に一直線に伸びるこの銀杏並木です。見た目は実に美しいのですが、銀杏のにおいという現実に直面した学生からは「臭い」という感想が少なからず漏れてきます(笑)
理想の教育棟が建つ予定の敷地は、この銀杏並木の東端(コミュニケーションプラザの隣)に位置しており、正門からだと多少距離があります。
しかし、先日から建設現場に高いクレーンが入っているおかげで、正門からそのクレーンの先端を見ることが出来るようになりました。
ということで、正門と理想の教育棟の位置関係がよくわかると思いますので、今日は正門の写真を載せておきますね! (右写真)
(写真と文・栄田康孝)
11月15日・冷たい雨の日
公開日:2010/11/15
投稿者:Yasutaka Eida
11月も半ば。だんだんと気温が下がり、街にはクリスマスイルミネーションも輝き始める時期です!
今回も前回に引き続き、建設現場南側からの撮影です。
今日は夕方から雨になりました。
撮影したのは午後4時頃。降り始めたばかりだったので、作業員の皆さんもレインコートを着ていません。
工事終了時間は午後5時。このまま作業を続けるか、雨具を着用するか悩ましいところだったかもしれませんね。
日が暮れるに従って見えにくくなる足元。そして、雨で滑りやすくなる手元。こういった環境が変化してすぐの時期は普段より事故が起こりやすいと言われています。電動のこぎりを使って板を切る作業員さんの手つきも慎重です。
理想の教育棟プロジェクトで中心的に活動しておられる、教養学部の永田敬先生のインタビューが行われました。理想の教育棟が目指す授業の姿など、具体的なお話を聞くことができ、楽しいひとときになりました。
インタビューの模様は、まもなく公開される理想の教育棟の公式ホームページに掲載される見込みです。お楽しみに!
(写真と文・栄田康孝)
【潜入取材】工事現場をのぞいてみよう!
公開日:2010/11/12
投稿者:Yasutaka Eida
突然、理想の教育棟の工事現場へ入れていただけることになりました。
教養学部の真船先生と僕を、建物を設計した筑紫先生と安藤建設の担当の方がお二人で案内してくださいました。
工事現場の入り口でヘルメットを装着!
いよいよここ(写真1枚目)から中に入ります。
まずご紹介するのは、理想の教育棟の外観で一番目立つ「オープンスペース」部分の建設現場です!(写真2枚目)
この場所はガラス張りになる予定です。そしてその内部には、世界的な照明デザイナーの石井リーサ明理さんが設計した「光湧」と呼ばれる照明が取り付けられます。この照明によって、地下1階から地上2階部分に至るこの「オープンスペース」が美しい光に包まれるはずです。
どんな雰囲気になるのか、まだイメージは湧きませんが、とっても楽しみです!
そして、地下1階からそびえ立つ「オープンスペース」の床面へ降りていきます。
建築用語ではこのような外に面した地下部分をドライエリアと呼びます。
このドライエリアを中心に広がる地下1階には、200人以上を収容する「レクチャーホール」、まだテナントが決まっていない「カフェテリア」、巨大液晶テレビを備えた「オープンスペースアリーナ」といった施設が設置されます。
個人的には、カフェテリアのテナントがどこに決まるか、とても興味があります(笑)
さて、次は2階に上がってみます。
ここは、理想の教育棟の南側、8号館に面した部分で、設計図上では「スタジオ・中」と呼ばれています。(写真3枚目)
17号館に駒場アクティブラーニングスタジオ(通称KALS)という教室があるのをご存じの方もいると思いますが、2階から上の教室はすべてKALSに準じた教室になる予定です。
アクティブラーニングは、理想の教育棟計画でも非常に重要な一角を占めます。まさにこの場所で、近い将来「理想の教養教育」が行われることになります! ・・・僕はもう本郷に進学してしまうので、ここを使う機会がないのが残念!
さらに階段を上がり3階です。学生会館に面した北側の広い空間を撮影しています。(写真4枚目) ここは「スタジオ・大」と呼ばれており、大きめのアクティブラーニングスタジオになります。
この上の4階と5階にも、2室ずつアクティブラーニングスタジオが入ります。KALSをさらに発展させた、快適な学習環境の教室が、駒場に一気に8教室も増えることになります! 楽しみですね!
そのまま一番まで階段を上って、屋上にやってきました。しかし、この日はまだ屋上の床が出来ておらず、入れるのは階段部分までです。
北側の階段の頂上から駒場キャンパスの1号館方面を撮影しました。(写真5枚目) この場所から南側を撮影できるのも建設中の今だけです。夕日に煙る駒場キャンパスが美しく映えていました。
今回、現場内に入れて頂いて、足場が不安定だったり、鉄筋むき出しで歩きにくかったりする場所がたくさんあり、そんな中で毎日工事をされている皆さんの苦労が身にしみてわかりました。最後まで安全に工事が進むことを祈って、現場潜入レポートを終えたいと思います!
お付き合いいただきありがとうございました!
(写真と文・栄田康孝)
11月12日・チェック、チェック、チェック!
公開日:2010/11/12
投稿者:Yasutaka Eida
今日は、図面と実物を照らし合わせながら建物をチェックしている人を見かけました。
一人がチェック箇所を確認して写真を撮り、もう一人がそれを紙に記録しています。なんだかお二人に不思議な連帯感が漂っていて、撮影しながらついつい「いいなぁ~」と唸ってしまいます。
何かをチェックするとき、なにもかも一人で作業をせず、このように複数人で確認することは非常に重要です。気づかないうちに思わぬミスを起こしていることがあるからです。二人でやれば、ダブルチェックになり、ミスや必要な手順の欠落を防ぐことができます。
現場の作業員の方と話しながら立ち止まって熱心にチェックをされている様子を見ていると、来年からこの施設を利用する学生としても「この人達に任せておけば大丈夫!」という安心感が沸いてきます!
さて・・・話が変わりますが、今回から建設現場全景の撮影場所を変更しました!
これまでは9号館の屋上(現場の西側)から撮影していたのですが、今後は建物の正面がよく見えるように、8号館側(南側)からの撮影となります。
以前の撮影場所との位置関係は右の写真をクリックしてご確認ください!
(写真と文・栄田康孝)