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東京大学大学院総合文化研究科・教養学部附属
教養教育高度化機構初年次教育部門

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2014.07.31テーマ講義「グローバル時代をどう生きるか」の講演録が出版されました

カテゴリー:PUBLICATION
東京大学出版会 全256ページ

2014globalbook
このたび、『世界で働くプロフェッショナルが語る:東大のグローバル人材講義』(江川雅子・東京大学教養学部教養教育高度化機構編、東京大学出版会)として、標記授業の2011-12年度の講演録が出版されました。

タフでグローバルな東大生の育成を目的として開講している授業ですが、収録したプロフェッショナルたちのお話は、東大生にとどまらず、これから社会に出る学生・生徒、社会に出たばかりの社会人、さらに、広く日本の教育界や産業界のみなさまにも有意義に感じていただけるでしょう。 ぜひご一読ください。

主要目次

はじめに(江川雅子)

パート1:世界のために/国際機関で働く

  • 田瀬和夫(元国連人道問題調整事務所)
  • 根本かおる(国連広報センター)
  • 上田隆文(国際協力機構(JICA))

パート2:社会を変革する/NPO・NGOで活動する人々

  • 小暮真久(TABLE FOR TWO International)
  • 小林りん(インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢)
  • 木山啓子(JEN(ジェン))

パート3:新しい道を切り開く/起業する

  • 岩瀬大輔(ライフネット生命保険)
  • 繁田奈歩(インフォブリッジホールディングス)

パート4:日本人の枠を超える/グローバル企業で働く

  • 樋口泰行(日本マイクロソフト/マイクロソフトコーポレート)
  • イアン・ショー(マッキンゼー)

パート5:世界水準の知を極める/研究・教育に携わる

  • 郡山幸雄(仏・エコール・ポリテクニーク)
  • 白石 隆(政策研究大学院大学)
  • 渋谷健司(東京大学大学院医学系研究科)

教養学部でグローバル時代を語る(岡田晃枝:東京大学教養学部)
おわりに(真船文隆:東京大学大学院総合文化研究科)

2014.07.10二食で復興メニューコンテスト

カテゴリー:イベント

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2014年度夏学期の主題科目である「駒場で『食』を考える」(通称:食ゼミ)の履修生が中心となって、駒場生協食堂銀杏(以下、二食)の10月からの秋の新メニュー開発コンテストを実施しました。
「食による東北復興支援」がこのコンテストのテーマです。「お題」となっている、東北産の3つの食材から1つを選んで、食堂で提供できるオリジナルのメニューを開発し、優勝者のメニューが、秋から二食で提供されました。

応募資格

東京大学に所属する学生および院生(団体での応募も可)
応募の選考は、生協食堂駒場店のスタッフと食ゼミ履修者で作る企画実行委員会により厳正に行われました。

応募上のルール

  • 「コウナゴ」、「サバ」、「サンマ」のいずれかの食材を使うこと。ただしいずれの食材も片栗粉をまぶしてあります。これらは岩手県大船渡市から生協食堂に納品されるものです。
  • 「丼もの」か「定食のメインプレート(一皿)」のいずれかにふさわしいメニューを考案すること。応募の際、「丼」か「定食」かを明記する。
  • 生協食堂駒場店で提供するメニューにふさわしい価格帯の食材を使うこと。

2014.07.01学内開放イベント「Download the Voice ~私は戦争体験と向き合う」

カテゴリー:イベント

2014July01DownloadVoice
軍縮ゼミでは、ドキュメンタリー映画『ヒロシマ・ナガサキダウンロード』竹田信平監督HPをお迎えして、「Download the Voice ~私は戦争体験と向き合う」というイベントを開催しました。
ゲストの竹田信平さんは、2005年から北米在住の被爆者を訪ねてインタビューし、それを『ヒロシマ・ナガサキダウンロード』という作品に仕上げました。国連軍縮部の被爆証言プロジェクトの一翼も担っていらっしゃいます。

修学旅行で広島や長崎を訪れて被爆証言を聞いた(あるいは「聞かされた」)経験や、祖父母の戦争体験を聞いた(あるいは「聞かされた」)学生は多いと思います。その、前の世代の戦争体験をいったいどう受け止め、どう反応し、どう活かせばよいのか悩んだ経験はないでしょうか。
このイベントの企画は、「戦争を知らない私たちは戦争体験に共感しなければいけないの?」という疑問から始まりました。戦争で辛い思いをされた方々の気持ちをないがしろにしようというのではありません。「戦争の話は目に涙をためて同情心いっぱいで聞くべきもの、戦争体験は共感すべきもの」という社会的構成の存在を意識してみようということです。

2年前の軍縮ゼミでは、「日本人の多くが胸を打たれる(はず)の被爆証言が、日本と同じ社会的構成がない国の人たちにどう受け止められるのかを知ろう」というチャレンジをしました。それは、被爆証言を提供する日本国や日本人、日本の組織が、「誰だって感動してあたりまえ」と高をくくっていては、ほんとうに被爆証言を届けたい相手の心に響かないのではないかという疑問からでした。結果、被爆証言は無条件で人類すべての心に平和の鐘を鳴らすものにはなりえない、だから届けたい形で届く努力をしなければならない、ということがわかりました。

軍縮ゼミ(全学自由研究ゼミナール「平和のために東大生ができること」)では、世界の現実を知り、平和のための既存の取組を批判的に検討し、自分たちの役割を、感情ではなくイデオロギーでもなく、論理的に議論しながら見つけてゆくことを目指しています。