2014年夏学期 テーマ講義:東京大学教養学部

岩瀬大輔(4月11日)

Iwase, Daisuke

ライフネット生命保険株式会社 代表取締役副社長

 

1976年埼玉県に生まれ、幼少期をイギリスで過ごす。1998年、東京大学法学部を卒業後、ボストン・コンサルティング・グループ、リップルウッド・ジャパンを経て、ハーバード経営大学院に留学。同校を上位5%の成績で卒業(ベイカー・スカラー)。2006年、ライフネット生命保険の設立に参画。2009年2月より現職。 2010年現在、規制改革専門調査会委員、医療政策国民フォーラムメンバー。
世界経済フォーラム(ダボス会議)「ヤング・グローバル・リーダーズ2010」選出。日経ビジネス「チェンジメーカー・オブザイヤー 2010」受賞。
主な著書に「ハーバードMBA留学記 ~資本主義の士官学校にて~」2006年(日経BP社)、「生命保険のカラクリ」2009年(文春新書)、論文に「生命保険業界における情報開示と消費者余剰拡大」(保険研究 第61集(2009年))など。

1976年3月17日生まれ
出身:埼玉県
司法試験合格 1997年
東京大学法学部 1998年卒
ハーバード経営大学院2006年卒(MBA with High Distinction)
ブログ:http://totodaisuke.asablo.jp/

岩瀬氏の執筆した記事・メッセージ

The Political Fault Lines of Japan, Guest Insights, The Washington Post
予測不能な未来を楽しむ方法, ライフネット生命TOP対談(動画)

講演要旨

東大時代は司法試験の勉強に集中し、在学中合格。しかしあえて法曹の道には進まなかった。他人の意見を鵜呑みにせず、常に独自の職業選択をしてきた。今の学生は昔より職業の選択肢が多く、下剋上のきく世の中に生きているので若者にとっては出世しやすい。ハーバードMBAを通し、恵まれた環境にある者が社会に貢献する義務があることを学び、欧米では年齢や人種に関係なく論理的な人間あれば対等に評価されることを感じた。

師とするintuit創業者スコット・クックは、「市場が大きい、大きな非効率、規制緩和などの流れの三要素が揃った場所にビジネスが成功する」と言う。 ライフネット創業もこの理に適っている。今やYoung Global Leaderの一人としてダボス会議に参加し、世界のリーダー達と交流している。国際会議では積極的に発言することが求められる。

発想力と行動力がある者が成功する。国籍に関わらず、個と個が勝負する時代。大学では時間があるのだから、一つのものを掘り下げてほしい。しかし、幅広い物事にアンテナを張ることも必要である。

(担当: 理科二類2年 本多正俊志)


「カラオケなど、日本人の得意分野を活かした交流方法もありますよ」とダボス会議でのエピソードを語る岩瀬氏


授業時間内にも活発な質疑応答が繰り広げられましたが、終了後も質問し足りない学生が列を作りました。ひとりひとり学生の意見・質問に丁寧に対応していただきました。